豊かな日本の四季の中で、皆さま いかがお過ごしでしょうか。
季節の変わり目の不調、春先には花粉症、最近は冬季に限らず色々な流行り病。
体の悩みと言えば病が代表的なものだと思いますが、過去を見ればこれほど薬を多用している時代もなければ、これほど医療が発展している時代もないのではと思われます。
にもかかわらず、なぜ病がこれほど多いのでしょうか?
わたしは医療関係ではないので医療について何も言う立場ではありませんが、ひとつだけ、これは一理あると思ったことをお伝えしていきます。
病はメッセージ
♪目にうつるすべてのことはメッセージ♪ (やさしさに包まれたなら :ユーミン)
という歌詞がありましたが、病もしかり。
では一体、なんのメッセージなのでしょうか?
主に2つの原因に分けられます。
・目に見える原因 ……気温湿度の変化、食生活・喫煙など生活習慣 疲労、ストレス ※遺伝
・目に見えない原因 …主に負といわれる感情や記憶の集積 ※遺伝(先祖)
目に見える原因は、一般的に言われていることで分かりやすいですよね。
一方、目に見えない原因はひとことでは到底言い表すことが出来ません。
泣きたいのに頑張って耐えたこと。
愛されなかった悲しみ、失った悲しみ、ないがしろにされたさびしさ、
ずっと言えなかった(癒えなかった)ほんとうの気持ち、
誰かの為に何かの為に無理やり封じた自分の思い・・・
大なり小なりの差はあれど、だれしもが一度は感じた事のある思いです。
そしていわゆる”負の感情”を感じている時、体は必ずどこかが反応していることも全員が経験がおありでしょう。悲しみは胸が詰まりますし、怒りは文字通り、腹わたが煮えくり返り、頭に血がのぼります。
どんな姿になっても体は自分の味方
わたし達の体は、つねに心と感情を映し出しています。仕事の場だからと瞬殺した感情、言っても分かってもらえない肉親に対して閉ざした思い、それらすべてを体はひとつ残らず覚えています。
体に不調を来すとまるで自分の行き先を体に邪魔されたかのように感じる事もあります。
ですが実は、もの言えぬ状態にある貴方に代わって、文字通り体を張って、体に不調の症状を出すことによって、貴方の体は、貴方の大事な心を守ってくれているんです。あなたの体はどんな姿になってもあなたの心に真っ先に寄り添い、味方であり続けてくれています。
では、具体的にはどんなメッセージなのでしょうか?辞書のように部位ごと、症状ごとにメッセージを教えてくれる書籍 スピリチュアル版・家庭の医学『自分を愛して!』~病気と不調があなたに伝える<からだ>からのメッセージ が役にたつと思います。
病気や不調が現れるのは、私たちが自分のためにならない考え方をしていることを、からだが私たちに教えようとしているからである、と考えてください。
リズ・ブルボー著 『自分を愛して!』病気と不調があなたに伝える<からだ>からのメッセージ より
私たちは、無意識の内に、自分のためにならない考え方をしています。そして、そうした考え方は私たちの生存を脅かすのです。不調が現れるのは、からだが私たちに、「そろそろ、そんな考え方はやめたほうがいいですよ」と告げている、ということなのです。
からだの音を聞く
ひとつ、誰にでもできる、簡単な方法をお伝えします。
不調の時・痛いところがあるとき。自分の体の不調・痛いところに意識を向けて、じっと心の耳を澄ませて、その部分の発する音・声を聞いてみてください。
音?音なんかしないよ、と最初は思えますし、実際音はしていないのかもしれません。
ですが音が聞こえない場合、日本人の得意なオノマトペ、擬音で例えるならば、痛いところは、どんなイメージの音ですか?
キリキリ、ぎしぎし、ふらふら?
その音は、まぎれもなくあなたの心の痛みを、もの言えぬ我慢強いあなたの代わりに体が引き受けてくれた音なんです。
そんな気がする、でもOKです。そうしたらどうしてそうなったのか、自分の体と心に問いかけてみてください。自己会話に慣れた人なら即答で、慣れていない人であれば突然のタイミングで自分の内側からホンネの叫びが聞こえてきます。
もしかしたらとても時間がかかるかもしれません。でも、体を通して本当は心が叫んでいると気づいたら、出来得る限りの全力で、その叫びを、自分を、受け入れ、同意してあげてみてください。
その後、果たして悩みだった体の症状がどうなっていくのかは・・・、
ご自身が一番理解されることと思います。